Cognata のシフトレフト ハードウェア インザループ テスト、Microsoft の SDV クラウド インフラに統合

Cognata、Cognata SimCloud と Synopsys vECU ソリューションを使用した Microsoft Azure Software-Defined Vehicle 導入を CES 2024 で紹介

イスラエル、レホヴォト、2024 年 1 月 3 日 – Cognata LTD が、Microsoft と正式に提携することを発表します。Cognata の最先端の高精度 AI シミュレーションが、そのリファレンスとして Software-Defined Vehicle (SDV) 開発ツールチェーンに統合されます。この提携は、自動運転の検証と統合のシフトレフトにより、新しい自動運転機能のより迅速な市場投入を行う OEM の支援を目的としています。

Microsoft Azure は、開発プラクティスの推進における顧客とパートナーに対する支援度合いが評価されていますが、この度、Cognata も同社の戦略的シミュレーション パートナーに追加されました。この提携は、Microsoft の SDV エンドツーエンド ツールチェーンおよび自動運転車運用 (AVOps) のリファレンス アーキテクチャに基づいており、センサー ソリューションや閉ループ システムからハードウェアインザループ (HiL) ソリューションまで及びます。これによりプロセスが包括的にカバーされ、すべて単一のプラットフォーム上でプロセス認識から制御までの評価をシームレスに統合できます。

Cognata のシミュレーション テクノロジーは、開発者ツールチェーン、ハイ パフォーマンス コンピューティング (HPC) 機能、およびクラウド、エッジ、オンプレミス環境向けの多用途なコントロール プレーンを組み込んだエンドツーエンドのツールチェーンを提供する Microsoft の取り組みとシームレスに連携します。したがって、SimCloud 製品の導入と拡張に革命がもたらされます。ユーザーは、他のツールチェーン製品と簡単に調和する完全に統合されたソリューションを、ワンクリックで利用できます。

 

CES 2024 では、Wynn Hotel にある Microsoft の Experience Center で、Cognata がその機能のデモンストレーションを行います。このデモでは、クラウド環境における従来のハードウェアインザループ (HiL) タスクの完全な仮想化を可能にする、Synopsys の仮想電子制御ユニット (vECU) 用の仮想プロトタイピング ソリューションと Azure 上における Cognata の SimCloud 導入の統合についてご紹介します。仮想的で制限のない、スケーラブルなソリューションを利用することで、ハードウェアを大量に用意しなくて済むようになります。

こうした革新的なテクノロジーの統合により、SDV 開発環境内でのシミュレーション機能が大きく進化します。また、Cognata のプレゼンスも、自動運転車業界における信頼できる革新的なソリューション プロバイダーとして確立されていくでしょう。SDV 市場規模は 2022 年に 358 億米ドルと評価されており、2032 年までに年平均 22.1% で成長し、2,498 億米ドルに達すると予想されています。

「デジタル ツイン環境では、AI アルゴリズムを迅速にテストし、反復できます。これにより、パフォーマンス データに基づいて調整を即座に行えるようになります。したがって、学習プロセスの加速、AI の動作と機能の迅速な改善につながります」と Cognata の CEO 兼創設者の Danny Atsmon 氏は述べています。同氏はまた、「Microsoft の SDV クラウド アーキテクチャと Synopsys の仮想 ECU との連携により、大規模かつ同時にシミュレーションの実行が容易になり、開発プロセスが大幅に加速します」とも語っています。

Microsoft の製造およびモビリティ担当コーポレート バイス プレジデントである Dominik Wee 氏は、「Cognata、Microsoft、Synopsys によるこの提携により、自動運転システムの導入が促進されます。「Microsoft の Autonomous Vehicle operations (AVOps) および Software Defined Vehicle (SDV) ツールチェーンのリファレンス アーキテクチャの力を、Cognata の SimCloud および Synopsys の仮想電子制御ユニット ソリューションと組み合わせて活用することで、ツール開発者はこれまでにない効率と速度でソフトウェアを構築およびテストできるようになります」と語ります。

Synopsys のシステムデザイングループ エンジニアリング担当バイスプレジデントである Tom De Schutter 氏は、「自動運転システムの開発と検証の速度を速める上で、デジタルツインは不可欠です。「Synopsys の仮想 ECU ソリューション、Cognata の SimCloud、Microsoft の SDV クラウド インフラを組み合わせることで、自動車会社は AI ベースのトレーニングと検証をシフトレフトできるようになります」と語ります。

Cognata について

Cognata は、自動運転車 (AV) および ADAS テクノロジー向けの AI ドリブンなトレーニング、テスト、検証を行うデジタル ツイン ベースのシミュレーション ソリューションを提供する大手プロバイダーです。高度なオフロード シミュレーションを提供する防衛アプリケーションから、地方自治体や都市計画担当者にフォトリアルなデジタル ツインと安全性レポートを提供するスマート シティまで、さまざまな分野に AI と正確なセンサー シミュレーション テクノロジーを提供しています。Cognata システムはシミュレーション プラットフォームでありながら、自動的にアノテーションが完全な形で付与される無限のカスタマイズされたデータセットを生成できます。同社のプラットフォームは、世界中のいくつかの組織でベンチマークとしても使用されています。当社は、最先端のテクノロジーと広範な業界の専門知識によって支えられており、自動運転技術開発における「追い越し車線」を提供することをコミットメントとして掲げています。