次世代の農業およびオフロードシミュレーションプラットフォーム
8月 2021
ADASと自動操縦シミュレーションソフトウェアおよびトレーニングデー
タの世界有数のプロバイダーであるCognataより、農業用自動運転車両の
より正確な動作と、従来からある課題、死角、フィールド操作における制
限を解決可能な次世代の農業およびオフロードシミュレーションプラット
フォームがリリースされました。
自動運転は、商用車両や公共交通機関ではまだ数年しか使用されていない
一方で、農業分野では20年前から用いられています。農業用車両は通常、
私有地、または荒野や無人地域で動作するため、自動運転で求められるシナ
リオが他よりシンプルかつ簡単なもので済みます。現在では、GPSやセンサー
を搭載した自動運転車両や農業分野で活躍している自律運転車両には、
プランター、移植機、収穫機、トラクターなどさまざまなものがあります。
山東省済寧市の畑で無人自動収穫機を利用した収穫 (2019年)
XAG、2019年に障害物を自動的に回避して散布可能なR80農業用無人機をリリース
農業用車両では、道路が不均一な場合や死角と遭遇したりする場合がオー
トパイロットと比較して多くなります。しかしながら、高速走行を行う必要がなく、
環境も比較的クローズなため、自動運転の技術的要件はそれほど高くなく、
商業化も容易です。したがって、オペレーションを洗練し、ますます複雑な
作業を車両で行えるようにしたり、さらに多くの作業を自動化したりするため、
農業用自動運転車両における主要企業は、作業エリアでの輸送ドッキング、
野外探査、煉瓦積みといったAI・ロボット分野を参考にすることにしました。
CognataのAIベースの農業およびオフロードシミュレーションプラットフォー
ムを活用すると、こうした農業用自動運転車両に幅広いアプリケーショントレ
ーニングシナリオを提供したり、フィールドの地形、空間と経路の判断、
死角などのさまざまな知覚上の問題を克服したり、農業用自動運転機械の自
動運転アルゴリズムのトレーニングとテストのスピードを速めたり、
車両の操作能力を向上させたりできます。
農業のオフロードシミュレーションでは、知覚の正確さが重要となります。
オフロードAVスタックの知覚における問題には、パスと通路のサイズと角
度を測定して通過可能かどうかの評価、運転可能な道における予期せぬ行
き止まりの検出、道路の混乱によって引き起こされる車両に対するセンサ
ーの変位の補正、チリ、植生、地面の死角など、他の物体によって引き起
こされる視界の制限や、センサーが覆われてしまうことによって引き起こ
される死角の発生があります。しかし、Cognataの農業用オフロードシミュ
レーションプラットフォームは優れた知覚能力を持っており、フィールド
操作におけるさまざまな状況に完全に対処することができます。そのため、
農業用自動運転車両が次のレベルに押し上げられ、次世代のビジネスを展
開できるようになります。
About Cognata
Cognata is a leading global supplier of large-scale automotive simulation for the
Advanced Driver Assistance System (ADAS) and autonomous vehicle markets.
Working with leading automotive technology companies around the world,
Cognata’s end-to-end platform accelerates time to market by delivering simulation
solutions for the entire automated driving product lifecycle, from training to
testing to deployment.